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住宅ローンで破産する確率

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住宅ローンを組む際、未来の自分の収入に期待してお金を借りてしまいます。





ですが、想定していた未来と現実のギャップが生じた場合、破産に陥ることがあります。



そのことについてとても興味深い事例があります。それは「共働きの世帯のほうが住宅ローンで破産してしまう確率が高い」と言うことです。



共働きのほうが1人で働いている場合よりも合計の収入が多いですが、実際は夫1人で年収500万円で家族4人の場合よりも、夫婦で働いて合計の年収が800万円で家族が4人の場合のほうが破産してしまう確率は高いのです。



普通に考えれば、収入が多いのにも関わらず破産してしまう確率が高いと言うことは考えにくいですが、しかし、現実は共働きで収入が高いほうが破産してしてしまう確率が高いのです。



収入が大きいと大きな借金をする


その大きな要因として、収入が増え分その分支出も増えてしまうことなのです。



旦那が1人で働いている家計は、旦那1人で家族をまかなえるよう家を建てますので、住宅ローンの額も平均的な額になります。





しかし、共働きの家庭で合計の年収が800万円の場合は、その合計の800万円の収入で住宅ローンを組んでしまうのです。



上記の場合では家族の人数は同じなので、生活レベル的にはそこまでの大差はありませんが、しかし、「2人で働いているから大丈夫」「2人で働いているからいい家に住みない」などと言ったかたちで、平均的な家よりも高い家を購入してしまうので、住宅ローンの額も多くなってしまうのです。



ローンは未来を想定した契約


住宅ローンとは簡単に行ってしまえば、ローンを35年間払い続けると言った契約をし、現金を借りて家を買います。





車や外食などの小さな贅沢であれば少々無理をしても取り返しがつきますが、住宅ローンの場合はそう簡単に取り返しがつきませんし、今後も35年間の住宅ローンを払い続けられる保証などどこにもありません。



子供が生まれ妻が仕事を辞めて育児に専念したいと思うかもしれません。もしかしたら、離婚してどちらかが1人で住宅ローンを支払わなければならないとも限りません。



人生は何が起こるかわかりませんし、どのようなことが起こってもおかしくはありません。



ですから、長期ローンを組むのであればある程度の余裕が必要になりますし、万が一の場合を想定しなければなりません。



夫の年収が500万円、妻の年収が300万円の共働きの年収が800万円を想定した住宅ローンでだと、妻が仕事をやめてしまえば、夫の年収500万円で800万円で想定した住宅ローンを支払わなければなりません。





このような理由から夫1人で組んだ住宅ローンよりも、共働きでその合計の収入を想定した住宅ローンで家を買った場合のほうが、破産してしまう確率が高くなるのです。



未来に期待して借金をしてはいけない


上記のような場合でなくても破産してしまうケースはあります。



「社長になる」「出世する」などと言ったように自分の未来を想像することは構いませんが、なかなか自分が思い描いた未来にそう簡単にはいかないのが人生です。



自分の未来に期待しすぎてお金を借りてしまえば、かえって自分の首を苦しめるようになってしまいます。



年収が500万円にも関わらず、「数年後は出世して年収が800万円になるだろう」と思い、その年収800万円を想定してお金を借りてしまえば、実際年収が全く上がらなかったとしたら支払いに無理が生じてしまいます。



サブプライムローンの原因

サブプライムローンは、若いうちは収入が少ないから金利も住宅ローンの支払いも少なくする代わりに、年齢を重ねるごとに出世すると言う仮定で住宅ローンの金利と支払いを増やしていく住宅ローンです。





世界的金融危機の大きな原因になった「サブプライムローン」は、このような未来に期待してお金を借りてしまうことによって起こりました。



ですが、現実は収入は上がらず金利だけが上がり、住宅ローンが払えなくなり破産する人が続出してしまったのです。



未来を期待することはいけないことではありませんが、お金を借りると言う制約だけは無理をしてはいけないということを、肝に銘じ人生を歩んでいただけたら幸いです。




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